某月某日 帝都
米田
「さくら達が巴里に行っちまって、帝劇も淋しくなったなぁ。
 まぁ、大神も久しぶりにみんなに会えて嬉しいだろうよ!」
かえで
「えぇ、そうですね。しかし大丈夫でしょうか?大神君女性に対してだらしない所があるから、パリジェンヌにうつつを抜かしているところへ、大和撫子の手痛い仕打ちを喰らうなんてことにならなければいいのですが・・・」

「かえで君・・・それは言っちゃいかん・・・」

〜暫くして支配人室にて〜
「支配人、花組が留守中の最中にもし敵が現れたらどうなさるのですか?市若(GBの主人公)君だけではこころぼそいですし・・・」

「その市若なんだが、賢人機関からの命令でな、ブエノスアイレスへ派遣することになった。」
「それでは・・・」
「かえで君、話の続きは地下格納庫でしよう。そこで話がある。」
「はい・・・」

〜地下格納庫〜
「司令、何故この様な場所へ?」
「見せたいものがある。これだ。光武あやめ機だ!」
「あやめ姉さんの光武!?その様な物があったのですか?」
「ワシ以外に知っとる者はおらんよ。山崎以外はな・・・」
「山崎少佐?何故そこで少佐の名が?」
「山崎は光武の設計者だ。降魔部隊時代に発案されたのだが、
予算がおりなかった。その設計は部隊の中でもっとも適正のあったあやめ君に合わせて作ってあった。
そして後に帝撃を作るときに光武のテストパイロットをしていたのがあやめ君だった。そして、その時の機体がこのあやめ機と言うわけだ。」
「それで、この機体をどうなさるのですか?」
「君に乗ってもらう。」
「えっ!」
「以前、星組の隊長をしていた君になら出来るだろう。もちろんこのままではこの光武は使えん。そこで持ちうる技術の全てを投入してこいつを改造する。
その名も聖武(しょうぶ)かえで機だ!」
こうして、聖武かえで機は造られた。

そして帝都に暗雲がたちこめようとしていた・・・

                       つづく