9/21に発売されたDC版『サクラ大戦2』。それに同梱された『サクラ大戦3プレビュウディスク』について(特に『キャラクターレビュウ』において)思ったことをつらつらと書いてみたいと思います。
◎エリカ・フォンティーヌ
「ドジでおっちょこちょい」という設定がよく現れていたシナリオでした。あの短いストーリーの中でも数々のドジっぷりを見せてくれましたが、私が注目したのは冒頭のこの部分です。
大神「さて……シャノワールの開店までには時間があるし……すこし散歩でもするか」
ドンッ!!
大神「痛っ! だ、誰だ! いきなりぶつかってきたのは!?」
エリカ「わたしです! エリカ・フォンティーヌです! ほら、今日もいい天気ですし、気分もハッピーじゃないですか! 大神さんもハッピーですよね!」
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……ちょっと待て。何かおかしくないですか?
まず、エリカは大神にぶつかったことに何の詫びも入れていません。つまり、エリカがぶつかったのは偶発的な出来事ではなく、わざとぶつかったという風に考えられます。
エリカ「そろそろシャノワールに行かなくっちゃ。あれ? あんな所に大神さんが……
そうだ、ぶつかっちゃえ。……せーのっ!」 |
こんなことが先の場面の前にあったのではないでしょうか。これじゃ全くの確信犯ですよね(^^;;
そしてその事をとがめない大神も凄い(^^;;) こんな事が日常茶飯事に起きているのでしょうか(^_^;;;
◎グリシーヌ・ブルーメール
貴族ということで優雅な物腰や会話、日常風景などが盛り込まれていたグリシーヌシナリオ。ちょっときつめな(性格の)印象を受けたのですが、皆さんはどうだったでしょうか?
さて、グリシーヌのお話で注目したのは次の個所です。
グリシーヌ「私の光武Fを思い出してみろ。海をイメージした深いブルーに白いライン……美しいであろう。盾に刻まれし我が紋章も、気高さと強さの象徴だ」
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で、実際に光武Fの画像が出てくる訳ですが、確かに盾の部分には紋章とおぼしき飾りが施されています。が、何かおかしくないですか?
この紋章がブルーメール家の家紋であることはグリシーヌの台詞から推察できますが、そんなものを光武Fにプリントしていいものなんでしょうか?
巴里華撃団も帝国華撃団と同じく、秘密部隊の筈です。その秘密部隊の兵器に搭乗者の身元がばれるようなものをつけていて良いわけがありません。このことに関しては後にも出てきますが、どうも巴里撃には秘密部隊としての意識が薄いような気がします(^_^;;
(10/29追記)
某ゲーム雑誌にはグリシーヌの光武Fの装備は「ハルバード(戦斧)」となっています。昨年秋のP2K発表会レポートを見ると「(グリシーヌの)得物は槍斧(ハウルバード)か?」などと書いてあり、予想が当たってちょっとうれし気味だったりするのですが(^^;;)、今回公開された光武Fのグラフィックを見た友人から「これはハルバードじゃない」という証言を頂きました。
その友人が言うには「ヴァイキングはハルバードは使っていない」とのこと。早速調べてみると、確かにハルバード(ハルベルト)はドイツやスイスの騎士団が使用していた物で、ヴァイキングが使っていた斧状の武器は「バトルアックス」というものでした。ではこの2つの違いは何なのでしょうか。
大きな違いは、ハルバードには槍状の穂がついていることです。これによりハルバードは斬る・薙ぐ・突く・引っ掻ける……と多用な使用法があるのですが、バトルアックスは基本的に斬る・薙ぐだけのものです。またバトルアックスは全長50cmほどの短いものですが、ハルバードは1m以上の長柄武器として使用されていました。
さて、改めてグリシーヌの光武Fを見ると……確かに、この斧には槍状の穂(刀身)がありません。よって「槍斧」と訳されるハルバードではないことがわかります。また有効射程(2マス)から長柄武器だと推察できますが、バトルアックスには長柄のものもあったそうなので、こちらも問題ないでしょう。よって、光武Fグリシーヌ機の武器はバトルアックスに決まりです(笑)
◎コクリコ
声が魎皇鬼、じゃなかった小桜エツ子さんと聞いたときから予想はしていたのですが、案の定一人称は「ボク」でしたね(笑)
シャノワールの舞台ではマジックショーを行っていましたが、このマジックっていうのは霊力を利用したものなのでしょうか? でなければ光武Fを地下から一瞬に持ってくることなど出来ようもない筈ですが……(^^;;) となると、コクリコは日常的に霊力を使いこなせるという事ですね。しょっちゅう暴走させていたアイリスとはえらい違いですね(^_^;;;
それから光武Fの左肩部のねこのペイントを見て「ああ、明貴さんのデザインだ」と妙に納得してしまったのは私だけでしょうか?(^^;;
なんかツッコミどころがないので以上で終わり(ぉぉ
◎ロベリア・カルリーニ
声はもう少し高めのものを予想していたのですが思ったより低めの声でしたね(^^;;
などとつかみ所のない感想から入ったロベリアです。悪人悪人言われてますが、あまり極悪人といった感じは受けませんでした。なんか意外と素直なのかなぁ、って<いい意味でも悪い意味でも。
さて、ロベリアで注目したのはここです。
携帯キネマトロン「銀行が襲われた! 妖力反応あり」 |
ここでははっきりと「妖力」と出ていますが、「霊力」とはどこか違うのでしょうか。設定資料によると「霊力」と「妖力」は本質的には同じものだが、それを持つ人間が善であれば「霊力」、悪であれば「妖力」と呼ぶ、となっています。……やっぱりロベリアは悪なんだ(ばく)
とは言え、明確な区別を知らないまま「妖力」という言葉を使っているという可能性もありますし……果たしてどうなるのでしょうか?(^^;;
◎北大路花火
まずひと言。「ぽっ」はやめい「ぽっ」は。不自然すぎる(^^;;;
で、花火の光武Fにはボウガンが装備されています。花火自身「弓道が得意と申しましたらこのような武器をつけてくださったのですけど……」と言っていますが、「そもそも洋弓と和弓は別のものであり、弓道ができるからってアーチェリーも出来るというわけではない。ましてやボウガンは使用法も全く違うのだから、弓道が得意とか言うのは関係ないのでは」という元アーチェリー部部長の友人のコメントの通り、この装備はほとんど意味をなさないのでは、という気もします(^^;;;
◎大神一郎
さて、最後は大神さんです。大神さん自体に関しては特に言うこともないですが(ぉ)、ひとつ気になったことがあります。
大神「また、機体の背部には、巴里華撃団のマークが刻印されていた」 |
というように、確かに光武Fの背面にエンブレムが刻まれています。で、このエンブレムは形状からプレビュウディスクのGD-ROMの表面に描かれているものと同一だと思いますが、このエンブレムをよーく見ると「les CHATTES NOIRES」と書いてあります。これは単純に「シャノワール」という意味です。
さて、何かおかしくないですか? 光武Fの機体に「シャノワール」と刻み込む……これって本拠地をおおっぴらにバラしていることになりませんか?
グリシーヌのところでも述べましたが、巴里撃はあくまで秘密部隊であり、その本拠地が「シャノワール」であるのも敵への目くらましの意味があるはずです<でなければ劇場の地下に格納庫などあるはずがない。しかし機体には堂々と「シャノワール」と描かれている……これでは帝都で言えば光武や神武に「大帝国劇場」と書いてあるようなもので、秘匿性のかけらも見えません。
……やっぱり巴里撃って秘密部隊としての意識が低すぎます(^^;;) あんなに派手にやってていいのでしょうか?(^_^;;;