松本図書助。ずしょのすけである。としょのすけではない。
↓の能力表を見てもらえればわかるが、相当に能力が低い。このことから一時期は『三國志』シリーズの曹豹と同様の人気を博していたが、いまいちインパクトや面白いエピソードに欠けたため、あっという間に人気凋落したという悲しい過去を持つ。
それはそれとして、図書助は奥州蘆名氏の重臣である。蘆名氏は代々「会津探題」というありもしない役職を自称し続けていた名家で、松本家は蘆名氏の「四天の宿老」に列せられていた。四天の宿老は松本家を筆頭に以下富田・佐瀬・平田の各家を言うが、このうち松本・富田両家は蘆名氏が会津に来る以前からの土着豪族と考えられている。が松本家は本来信州諏訪地方の出身とも言われ、定かではない。
さてこの図書助。ゲームでは本名が明らかにされていないのだが、系図によると「松本図書助」と名乗った人物は宗輔、舜輔、氏輔の3人が確認されているので、このうちの誰かであろう。このうち、一般的に有名なのは氏輔で、氏輔が再興した松沢寺(会津高田町)には氏輔と実子・太郎を描いた「図書親子画像」が残されている。
図書助氏輔は大沼郡船岡城(会津高田町)に居を構え、主君蘆名家の政治・軍事両方に重きをなしていたそうであるが、特に目立った事績を残さないまま、天正2年、田村清顕との合戦中に討死にした。『会津旧事雑考』には彼の死を次のように記している。
「五月十三日松本図書安積ニテ戦死」
わずか一行である。
なお、松本氏輔は最新作『嵐世記』にて見事復活したことを付記しておく。
| シナリオ | 所属国 | 身分 | 政治 | 戦闘 | 教養 | 魅力 | 野望 | 忠誠
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松本図書助 | 1;戦国の動乱 | 陸前 | 蘆名家家臣 | 34 | 42 | 46 | 43 | 45 | 80
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