☆サクラ大戦3先取り研究文書


 はい。というわけで、先日大発表された『サクラ大戦3〜巴里は燃えているか〜』について勝手に想像していこうというコーナーです(笑)

・7/18 ◎新キャラ分析にキャスティングを追加

◎新キャラ分析
※欧文表記はかなりあやしいです(^_^;;)のでご注意ください

 エリカ・フォンティーヌ【Erica Fontaine】
生年月日:1909年8月15日血液型:A型
身長:156cm体重:45kg
スリーサイズ:不明国籍:フランス
CV:日高のり子

(1)修道院の見習いシスター。明るく、元気で、心清らか、信仰心も厚い。人々に奉仕することを喜びとするシスターの鑑のような少女だが、生まれついてのそそっかしさとドジで、いつも周囲を困惑させている。趣味は聖書の朗読と人助け、神への祈り。

(2)イラストの表情を見るに付け、気の強そうな感じがする。となると、上記の設定も合わせて考えると、今までのさくらのようなキャラということになるか。

(3)名前の『エリカ』はツツジ(エリカ)科エリカ属の植物の総称。ヨーロッパ西部・イギリス・南アフリカ等が原産で、園芸上ではジャノメエリカという一種を指すことが多い。イギリスでは「ヒース」という雑草の総称で呼ばれ、花言葉は「孤独・裏切り・寂寞・幸福な愛・博愛」。フランスではカルナ属とともに「ブリュイエール」と呼ばれ、花言葉はやはり「孤独」「私は孤独を求める」。また葉には「卑下、屈従」という意味がある。

(4)うーん、なんかいいイメージじゃないなぁ(^_^;;)。「孤独」という所にポイントがありそうだが……シスターとして神に仕えるのは、実人生において非常に孤独な思いをしてきたから、とかいう設定にでもなるのだろうか。

(5)因みに『フォンティーヌ』という姓は『レ・ミゼラブル』の登場人物にもいますね。

(6)さらに、植物の『エリカ』を調べているときに『カンザキエリカ』という花があってびっくり(^^;;;


 グリシーヌ・ブルーメール【Glycine Bleumer】
生年月日:1909年4月18日血液型:B型
身長:161cm体重:46kg
スリーサイズ:不明国籍:フランス
CV:島津冴子

(1)由緒正しきノルマンディー公爵家の血を継ぐ、ブルーメール家の令嬢。いずれブルーメール家の主となる宿命のため、両親の住む本家を出て、巴里において人生の修行をしている。華麗な外見とは裏腹に、勇ましく誇り高いバイキングの血脈がその内に流れている。趣味はチェスと森林浴。

(2)この設定から分かるのは1.長女であること、2.現在一人暮らしということの2点(^^;;;)。お嬢様であり、映像にあったような武器をぶんまわす所なんかはすみれとかぶって見えるんですが(^^;;

(3)『グリシーヌ』は仏語で『藤』のこと。『2』で出てきた「ウィステリア」と言うのは学名である。花言葉は「歓迎・恋に酔う・佳客」。イギリスではもっと細かく「異国の佳人よ、あなたを歓迎する」というのがある。

(4)大神が『佳人』であるかどうかは別として(爆)、「異国の人間を歓迎する」というのはなかなか好意的である。性格的にはさくらに近いのかも。

(5)『グリシーヌ』が藤の意という事は、彼女も「藤の家系」に連なっているのだろうか(爆)

(6)当初、ブルーメールの綴りを[Bleumaire]と紹介していたが、フランス語選択の友人によると[Bleumer]の方が正しいとのこと。後者なら「青い海」で意味が通るが、前者の方は「青い市長」という意味になっちゃうとか(^_^;;


 コクリコ【Coquelicot】
生年月日:1914年10月10日血液型:A型
身長:142cm体重:36kg
スリーサイズ:不明国籍:ベトナム
CV:小桜エツ子

(1)ベトナム出身の少女。移動サーカスの団員で、手品や軽業をステージの上で披露する一方、昼間はサーカスの動物たちのエサをわけてもらうために、市場の仕事を手伝っている。陽気でしっかり者のコクリコは、市場では人気を集める存在である。趣味は「動物とお話」すること。

(2)ううっ、健気な子やねぇ。この「移動サーカス」というのがどういった存在なのかはまだわかりませんが……外見的にはアイリスですが、少し違うキャラになりそうですね。

(3)『コクリコ』とはヒナゲシのこと。東洋では虞美人草とも呼ばれる。「コクリコ」は「小さい雄鳥」という意味で、トサカのように赤いことが語源である。花言葉は「七色の愛・慰め・乙女らしさ・感謝・心の平静」。またイギリスやベルギーでは「雷の花」とも呼ばれている。

(4)花言葉に癒し系の語彙が大分あるので、回復担当になるか。「動物と話す」というのも、実際に出来るのであれば高い霊力を感じさせる。

(5)「何故にベトナム?」といった疑問をもたれた方もいるだろうか、この頃(太正時代)のベトナムは仏領インドシナ連邦に与していた。つまりフランスの植民地だったわけだ。納得。

(6)いや「納得」じゃなくって←ひとりツッコミ(^^;;
 確かにこの時期のベトナムはフランスの植民地だったけど、植民地言うぐらいだからベトナム人が非常に厳しい生活を強いられていたのも事実。まあプランテーションの発達や米作の爆発的進歩によって一部の上流階級は裕福になっていったが、農村部では安価な労働力の供給所としか見られず、非常に苦しい思いをしてきた。コクリコがベトナム語の名前ではなくフランス語の名前を名乗っていることや当時の状況を考えると、奴隷同然の立場でフランスにやってきたとも考えられる。そうとなれば非常に悲しい過去を持つ少女である。


 ロベリア・カルリーニ【Lobelia Carlini】
生年月日:1905年11月13日血液型:AB型
身長:179cm体重:64kg
スリーサイズ:不明国籍:トランシルバニア
CV:井上喜久子

(1)巴里はじまって以来の大悪党。盗みや強盗、要人邸爆破まであらゆる犯罪をこなし、これまでの罪状を並べると、懲役は1000年を超える。趣味はギャンブルで、スリが特技。

(2)大悪党とはまた思い切ったキャラを持ってきましたね(^^;;)。当然の如く予想されるのが、マリアや織姫のように大神を拒絶すること。そんな彼女がどのように心を開いていくのか……見ものですな。

(3)藍色の星形の花がむらがって咲く『ロベリア』。「ルリミゾカクシ」「ルリ蝶々」とも呼ばれる。名の由来はフランスの植物学者マッティアス・ローベルにちなんで。花言葉は「悪意・敵意・謙遜・譲る心」。また「カーディナル種」と呼ばれるものには「卓越・個性的な特徴」といった花言葉もある。

(4)「悪意」っていうのはぴったりくるし、「卓越」というのも犯罪に関する才能のことを指していると言えよう。ちなみに、英語では「インディアン・ピンク」と呼ばれることもあり、この時の花言葉は「いつもかわいらしい」。マリアのように実はかわいらしい女の子の部分も兼ね備えている……という設定であってほしいものです(笑)

(5)「トランシルバニア」とはルーマニア北部の地方。三方を山に囲まれた巨大な盆地で、古くから交通の要地とされてきた。太正以前のオーストリア=ハンガリー君主国時代はハンガリー王国領とされてきたが、欧州大戦でのオーストリアの敗北によりルーマニアに統合された。つまりこの当時国家として独立していたわけではないのだが、何故か「トランシルバニア国籍」である。

(6)世界史に詳しい先輩によるとこの地方はルーマニア人・ハンガリー人・ドイツ人などが混在して非常にどろどろしていたとのこと。あのドラキュラ伯爵やハーメルンの笛吹き男のゆかりの地でもあるらしい。

(7)ロベリアの綴りとか訂正しました。カルリーニは多分違ってます(をい)


 北大路花火【きたおおじ・はなび】
生年月日:1908年5月22日血液型:O型
身長:158cm体重:46kg
スリーサイズ:不明国籍:日本(出身はフランス)
CV:鷹森淑乃

(1)日本の男爵家である北大路家の令嬢だが、生まれてから今までフランスで暮らしてきたため、日本を知らない日本人。奥ゆかしく物静かで、どんなときでも微笑みを絶やさない、まさに大和撫子。読書が趣味で、書道・華道・弓道をたしなむ。

(2)あかほり氏いわく「男にとって都合のいい、今は絶滅したキャラ」。確かにそんな感じがするが、これがどのように影響してくるのか……ということについて下で考察してますので、そちらもご覧ください(^^;)

(3)花は……なんだろ?(^_^;;)。『花火』っていう花は探してもなかったし。一応『ハナビシ草』っていうのはあるけど、多分違うだろう(^^;;)

(4)ちなみにハナビシ草の花言葉は「希望の持てる愛・私の希望をいれて下さい・私を拒絶しないで」。うーん、意味深。

(5)北大路家っていうのは実際に有るんでしょうかね? 著名人では北大路欣也とか北大路魯山人とかいますけど……。ちなみに明治の初期には「北小路家」というのが実在したそうです。

(6)その後の調査の結果、「北大路男爵家」は実在していたことが判明。閑院流藤原家のひとつ三条家の支流阿野家の分家(細かい(^^;;)で、明治元年4月、阿野子爵家当主公誠の次男で奈良興福寺東北院住職だった季敏が勅命により還俗し、北大路家を興したとのこと。と同時に男爵位を授かったとある。大正当時の当主実信は貴族院議員の任にあった。ちなみに阿野子爵家は鎌倉時代にまでさかのぼる羽林家で、後醍醐天皇の寵愛をうけた阿野廉子も一族である。


◎『舞姫』から見る『サクラ3』

 発表会で広井氏が「森鴎外の『舞姫』をモチーフに……」というような事をおっしゃっていました。ので、ここでは『舞姫』から『サクラ大戦3』を想像していきたいと思います。

 まず『舞姫』というお話ですが、今まで超エリートコースを進んできた太田豊太郎が、洋行先のベルリンで出会った薄幸の少女エリスと恋に落ちる。が、彼は友人には「エリスと別れて日本に帰る」といい、当のエリスにはそれを隠し続ける。最後にこのことを知ったエリスは豊太郎の子を孕んだまま発狂。豊太郎は一人日本へと帰る――といった結構すごい内容です(^_^;;
 文庫で30ページに満たないほどの短い内容ですので、是非一度読んでみたらいかがでしょうか。

 さて、このお話と『サクラ』の関係ですが……まず「エリートコースを進む日本人青年が単身外国へ渡る」という点では一致してます。問題はそれからです。
『舞姫』では豊太郎は仕事の合間に現地の大学に通います。そして、そこでは当初政治学や法律を学ぶのですが、次第に歴史や文学の講義を聴くようになっていきます。つまり「思想の転換」があるわけです。
 ここからもう以降の悲劇が見え隠れしてくるのですが、さて大神はどうでしょう。豊太郎が思想を転換したのは、自分が今まで「学の道をたどりしも、仕の道をあゆみしも、……皆自ら欺き、人をさへ欺きつるにて、人のたどらせたる道を、唯だ一条にたどりしのみ」だったことに気付き、「自ら我本領を悟りきと思ひて、また器械的人物とはならじと誓」ったからです。つまりそれまでの自分は人に決められたレールの上をただ純朴に歩いていただけ、操り人形に過ぎないと感じたから。ですが、大神は今までの帝国華撃団・花組隊長としての経験から、自分のアイデンティティーを確立しています。「大事な人を守るために戦う」と。その思いはきっと巴里へ行っても変わらないでしょう(というかそのお手伝いをするために巴里に行くのですから(^^;;)

 そして「渡航先で美少女と出会う」というのも一致してますね(笑)。そこから恋仲に発展していくかどうかはプレイヤー次第、といった形になるのでしょうが……
 でまあ、『舞姫』では最後エリスが発狂してしまうんですが、『サクラ3』ではそんなことは絶対ないでしょう(^^;;)。ていうか、見たくないしそんなの。

 なんか何が言いたいのかよく分かりませんが(^^;;;)、つまりは「心の弱い(と本文中にも書かれている)豊太郎は悲劇を生んだ。だが強い心の持ち主たる大神はそうはならないだろう」ということです。『舞姫』を反面教師として見るわけですね。


◎一番人気? 北大路花火、彼女の『役割』を考える

 いろいろネットを回ってみたところ、現時点での一番人気である「北大路花火」ちゃん。彼女に関しては発表会で「男にとって都合のいい」キャラと、細かいところまで紹介されました。このことでちょっと思ったことがあるので書いてみます。

 まずは、自分が単身未知の場所(外国とか)で生活することになったら、どうなるかを考えてみてください。不安と孤独でかなり苦しい思いをするでしょう。そこに人間関係のトラブルとか入ってきたら精神的にも相当追いつめられることは容易に想像できます。そんな所に、自分のことを分かってくれる、境遇も近い人(しかも異性)が現れたらどうするでしょうか? その人を自然と頼るようになり、ともすれば恋仲にもなるかもしれません。

 ……はい、もうわかりましたね(^^;;)。この人こそが花火ちゃんだと言いたいわけです。「男に都合のいい」ということは、「いつも理解してくれる」という解釈ができます。そして同じ日本人とくれば、もうベタベタな展開になることは疑いようがありません(笑)。つまり大神の「逃げ場所」(言葉悪いけど)としての役割になるわけです。

 が、ここで考えなければいけないのは、本当にそれでいいのか?ってことです。上の項目で、私は大神を「強い心の持ち主」と書きました。今までも様々な難関を悩み苦しみながら乗り越えてきました。ここにきてこんな「逃げ」を見せていいのか、ということですね。まあその辺はやっぱり、プレイヤー判断になるのでしょうが……

 さらに、こうなった場合の花火ちゃんは非常に損な役回りとなります。これでは既に大勢いるであろう花火ファン(笑)が納得するはずがない。というわけで、私としては花火ちゃんには何か隠された秘密のようなものがあると思います。その秘密がなんなのかというのは、私の頭では考えつかないですけどね(爆)


◎『巴里華撃団』=『巴里歌劇団』?

 帝国華撃団では秘密部隊の隠蔽と霊的効果を狙うため歌劇団としても活動していましたが、巴里撃では果たしてどうなのでしょうか?

 とか考えてたら、オフィシャルな設定が出てきました(笑)。どうやら彼女たちは巴里モンマントルの劇場「シャノワール」で女優としての活動もしているそうです。

 ですが、だからといって素直に『巴里撃』=『巴里劇』としていいのかどうかには、少し疑問があります。それはロベリアです。
 ロベリアは「巴里はじまって以来の大悪党」で「懲役1000年を超える」罪状の持ち主です。そんな人物が巴里でのんきに舞台に立つことが、果たして社会的に許されるかどうか、というのがどうもひっかかるんです。

『華撃団』の方は巴里の霊的防衛ということ、秘密部隊ということでやむなしともとれますが、舞台の方はそうもいかないんじゃないかと……ま、この辺は今後の情報を待つしかないですね(^^;;)


◎『巴里華撃団』と『星組』の関係は?

 かつて、欧州に存在した高い霊力を持つ人物を結集した実験部隊、星組。故あって解散した後、1925年にソレッタ・織姫、レニ・ミルヒシュトラーセの二人が日本の帝国華撃団に入隊する。
 では果たして、星組隊員はこの二人だけだったのだろうか? ほかに隊員がいたとするならば、彼女たちは今どうしているのだろうか――
 ここで浮上してくるのが、巴里華撃団は元星組メンバーが集まってできたのではないか、ということです。ここではそのことについて考えてみたいと思います。

 まずは年齢的なことから考えてみましょう。巴里華撃団のメンバーのうち、最年長のロベリアがさくらと同い年=織姫より2歳年上であり、花火が織姫より1つ年下、エリカとグリシーヌが織姫より2つ年下=レニと同い年、コクリコはぐっと下がってレニより5つ年下=アイリスより1つ年下、といった風になっています(詳しくは当HPの『サクラ大戦年表』を参照のこと(爆)

 基本的にレニと同年代もしくはそれ以上なので、星組にいたとしてもまあおかしくないかな、とは思います。が、実は星組は1918年冬に解散していて(『帝撃グラフ』の用語集参照)、当時のレニ、エリカ、グリシーヌはまだ9歳ということになります。

 もっとも、この設定では欧州大戦後に始まったという「ヴァックストゥーム計画」とつじつまがあわなくなるので、そのまま信用するというのには疑問がありますが、レニのような特殊な場合はともかく、今まで普通に生活を送っていた(と思われる)エリカやグリシーヌが9歳でそのような組織に関わったとは考えにくいと思います。

 次にもうひとつ別の視点から見てみましょう。それは「なぜ織姫とレニが帝撃隊員として選ばれたのか」ということです。
 二人とも特に日本に造詣が深かったというわけでもないし、もし巴里撃の5人が元星組だったとしたら、彼女たちが帝撃に配属されてもよかったはずです。

 そこで、私が考えたのが、「歌劇団としての能力による選定」ということです。

 ご存知のように、当初織姫は「世界的な大女優」、レニは「バレエの天才」という触れ込みで帝劇にやってきました。これが二人が選ばれた最大の理由なんじゃないでしょうか?
 つまり、当初星組は霊力の強化を図る目的で結成された。その中で歌劇の訓練も行われたが、そこで優秀な成績を収めたのが織姫&レニである。もしくは、そんな歌劇なんて星組ではまったく関係なかったが、星組解散後なんらかの事情で舞台女優となっていた織姫とレニが適任とされた――といったことが考えられると思います。

 ……こんな書き方をすると「それじゃあエリカや花火ちゃんは演技が下手だということかい!?」などとお叱りの声が聞こえてきそうですが、星組解散後8年の期間があるのですから、その間に帝劇を真似て舞台の稽古もするようになった、とも考えられます。

 で、肝心の巴里撃と星組の関係ですが……これじゃあわからないですね(爆)。1925年にこの5人が帝劇に配属されなかったのは星組とは無関係だったから、とも言えますし。結局どっちなんでしょう?(ぉぃ)

 ま、これに関してはもう少しゆっくり考えてみたいと思います(^_^;;;)。皆さんはどう思われるでしょうか? よろしければご意見ご感想ご反論などお聞かせくださいましm(_ _)m


では、今回はこの辺で。


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