☆三人娘の小部屋


 一昔前、このサイトが公開されたころ、私は様々なところで「三人娘中心のサイト」云々と言ってきました。しかし、今やその面影も見ることができません(^^;;
 ここいらで原点復帰を!ということで、三人娘の紹介記事をこのたび判明した新事実も踏まえて書いてみたいと思います。

 藤井かすみ【ふじい・かすみ】
生年月日:1900年4月14日血液型:A型
身長:165cm体重:51kg
スリーサイズ:85/60/86出身:茨城
CV:岡村明美

(1)帝劇の舞台裏で花組を支える通称「帝劇三人娘」。その最年長であり、まとめ役でもあるのがかすみさんです。普段は同僚の由里とともに大帝国劇場の事務局で事務員を務めています。見た限り彼女たち二人以外に事務員はいないようですが、仕事の量は大神や椿を駆り出さなければ終わらないほど。普段の業務がいかに大変であるかと同時に、それを滞りなくこなすかすみさんの事務能力の高さも窺えます。

(2)「帝撃」では輸送空挺部隊・風組に所属。空中戦艦ミカサでは機関管制を担当しています。また花組戦闘時にはそのサポートにあたることも。

(3)プロフィールによると、帝劇には短大卒業後の太正10年(1921)9月に就職しています。これは紅蘭やアイリスよりも早いですね。ちなみに「短期大学」が日本で登場したのは第二次大戦後のことで、太正時代には短大なんてものはありませんでした(^^;;) 入学時の年齢から考えると専門学校か女子高等師範学校が相当します。また履歴書を見ると、7歳で小学校入学→11歳で中学入学→15歳で短大入学、となっています。小学校が4年と短いのは明治23年(1890)の改正学制によるものですが、明治41年(1908)かすみさんが小学2年生の時に義務教育が小学校6年までに延長されているんですよね(^^;;)……そのまま旧カリキュラムで通したのでしょうか?(^_^;;)

(4)現在は茨城の実家を離れ、東京市墨田区にて一人暮らしをしています。しかし、大正当時「墨田区」という行政区分は存在しておらず、現在墨田区と呼ばれる区域は本所区と南葛飾郡に別れていました。

(5)茨城といえば霞ヶ浦。ということで「かすみ」という名前はここから連想されたものだと推察できます(逆かも)。またどーでもいいことですが、茨城県土浦市に本社を持つ、北関東一円に展開する中堅スーパー「カスミ」というのもあります(^^;;

(6)かすみさんの履歴書をよーく見ると、「……谷町で誕生」とあります。茨城県で「〜谷町」に該当するのは北相馬郡守谷町ただひとつなので、ここがかすみさんの故郷なのでしょう。


 榊原由里【さかきばら・ゆり】
生年月日:1902年5月20日血液型:O型
身長:157cm体重:47kg
スリーサイズ:84/57/83出身:静岡
CV:増田ゆき

(1)かすみさんとともに帝撃事務局も事務員としてつとめている由里さん。ミーハーで噂話には目がなく、時には重要な情報を手に入れることも。風組より月組の方が適職だった?(^^;;

(2)その風組では花組の戦闘サポートの他、大帝国劇場内のアナウンスも担当。また空中戦艦ミカサでは航法管制をつとめています。

(3)好奇心の強い由里さんは帝撃に来るまでに様々な職業を経験してきたようです。履歴書で確認できるだけでも3種類の職業を渡り歩いてきています。そのうち一番最初の職歴には「ガイド」という文字が見えるため、服装にたがわずバスガイドも経験しているのかもしれません。

(4)かすみさんと同じく一人暮らしをしている由里さん。帝劇へは江東区から通っているようです。が、前項の墨田区と同様に、この時代まだ「江東区」は存在していませんでした(^^;;) 当時は深川区と南葛飾郡にわかれていたそうです。

(5)三人娘の年齢ネタではかすみさんが多く取りあげられますが、実は由里さんも大神や加山よりも年上だったりします(^^;;) 『1』で大神が「大人をからかうんじゃない」とか言ってますが、これは全くの見当違いというわけですね。


 高村椿【たかむら・つばき】
生年月日:1907年12月25日血液型:B型
身長:150cm体重:42kg
スリーサイズ:77/54/80出身:東京・浅草
CV:氷上恭子

(1)三人娘最年少の椿ちゃん。普段は大帝国劇場の売店の売り子をつとめています。事務局同様、売店に椿ちゃん以外の売り子がいたことはないので一人で売店を切り盛りしていることになりますね(つぼみちゃんは例外)。これまた毎日激務が続いていることでしょう(^^;;

(2)ご多分に漏れず(^^;;)椿ちゃんも風組隊員です。『2』では新型霊子甲冑「天武」の搬送のため北海道支部へおもむくなどの活躍をします。空中戦艦ミカサでは火器管制の担当です。

(3)椿ちゃんの履歴書は他の二人と比べて読みづらいのですが(^^;;)どうやら太正9年(1920)に小学校卒業後し、その後大帝国劇場に売り子として就職したようです。

(4)椿ちゃんは実家が浅草と近いため、そしてまだ未成年ということもあって浅草の実家「高村煎餅店」から帝劇へ通っています。……どーでもいいことなんですが、この履歴書、椿ちゃんと由里さんの現住所欄は「東京市」なのにかすみさんのだけ「東京都」になってますね(^^;;)

(5)本家BBSを見ていたら「椿大神社」についての書き込みがあったので、ついでにここで取りあげたいと思います(^^;;
 「椿大神社」は三重県鈴鹿市山本町にある神社です。天平19年(747)の文献に「椿社」とあるので、実に1200年以上昔からある神社なのです(ただし、古い資料は織田信長の伊勢侵攻に巻き込まれて焼失したので、それ以前のことは詳しくわかりません(^^;;)。『延喜式』神名帳によって伊勢国一宮にもなっていますが、近所にある「都波岐(つばき)神社」と一宮論争を繰り広げたこともあるとか(^^;;)
 主神として祀られているのは「猿田彦大神」という神様です。この「猿田彦」を祀る神社は全国に約2000ほどあるそうですが、その総本山が「椿大神社」なのです。「猿田彦」はその名の通り猿顔の神様で(^^;;)この地方の国津神として崇められていました。『記紀』神話では天孫降臨の場面で登場します。
 ちなみに御利益は「交通安全」「国家安穏」。猿田彦と天宇受女命(あまのうずめのみこと)が結婚したという神話があるため「芸能」や「夫婦円満」にも御利益があるそうです。
 やたらと長くなりましたが(^^;;)最後にもうひとつ。「椿大神社」は「つばきおおじんじゃ」ではなく「つばきおおかみやしろ」と読みます。「椿」は神社のある椿ヶ岳から、「大神」は「猿田彦大神」から取られた名前だそうです。


※「履歴書」について

 本文中で「履歴書」と述べているものは、レッドカンパニーのHP『龍星座』内『太正浪漫街道』にて掲載されたものです。

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